IFAへの相談前に準備すべき6つのこと|初回相談を最大限に活用するコツ

2026年6月24日

  • 執筆
    椿 慧理(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者)

「IFAに相談してみたいけど、何を準備すればいいか分からない」そう感じて、なかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、資産運用やライフプランの構築を行ううえで心強い相談先です。より相談の質を高めるためには、いくつか事前に準備しておきたいポイントがあります。

ここでは、IFAへの初回相談をスムーズに進めるために準備しておきたい6つのポイントを紹介します。当日の持ち物や、よくある不安・疑問についても紹介しますので、ぜひIFAへの相談を検討する際の参考にしてください。

IFAへの相談前に準備しておきたいポイント

IFAへの相談はハードルが高いと思われがちですが、実は「自分の資産状況を整理する」「家計の状況を把握する」など簡単な準備をしておくだけでOKです。ここからは、相談前に準備しておきたい6つのポイントを確認していきましょう。

ポイント①自分の資産状況を整理する

まずは、現在の資産状況を整理することが相談の第一歩です。具体的に、次のような資産についてまとめておくと相談がスムーズに進められます。

  • 預貯金
  • 金融商品(投資信託、株式、債券など)
  • 保険(生命保険、医療保険など)
  • 不動産
  • 負債(住宅ローンやカーローンなど)

資産状況は細かい数字まで把握する必要はなく、「大体これくらい」という目安でも構いませんが、可能な範囲で正確な情報を準備しておくと、より具体的なアドバイスにつながります。

なお、株式や投資信託などの金融商品は銘柄名を控えておくと、よりポートフォリオのバランスを意識したアドバイスを受けることができます。「証券口座の保有明細画面をスクリーンショットで保存しておく」といった方法でもよいでしょう。

ポイント②家計の状況を把握する

毎月の収支の状況も把握しておきたいポイントです。現在の家計の状況を大まかに把握しておくことで、「家計の見直すべきポイントがどこにあるか」「どれくらいの金額を資産運用に充てられるか」といった具体的な話ができるようになります。

特に確認しておきたいのは次のような項目です。

  • 月々の手取り収入
  • 固定支出(家賃・住宅ローン・保険料・通信費など)
  • 変動支出(食費・光熱費・娯楽費など)

アプリで家計簿をつけている場合は、相談の際に画面を見せるだけでもOKです。家計簿をつけていない方は、通帳の取引明細などで直近半年ほどの状況を簡単に振り返っておくとよいでしょう。

ポイント③相談の目的を明確にする

「どんなことをIFAに相談したいのか」という目的を明確にしておくことも大切です。たとえば、以下のような例が挙げられます。

  • 子供の教育費の準備に取り組みたい
  • 退職金をどのように運用したらいいのか分からない
  • そろそろ相続対策について考え始めたい
  • 老後の生活資金のために資産運用を検討したい

さらに「〇年後までに〇万円を準備したい」のように具体的な期間や金額までイメージしておくと、より有意義な相談につながります。

もちろん、「目的がぼんやりしている」「何が不安なのかうまく説明できない」という場合でも、IFAはヒアリングを通じてゴールの整理からサポートしてくれます。目的が曖昧な状態でも相談はできますので、まずは「今の悩みや気になること」を一言でまとめてみるだけで十分です。

ポイント④投資経験・リスク許容度を確認する

自分の投資経験やリスク許容度を整理しておくことも、相談をスムーズに進めるうえで重要なポイントです。まず、投資経験については「まったくない」「少しある(NISAを始めたばかり)」「ある程度ある(株式や投資信託を一定期間運用している)」のように、現状を把握しておきましょう。

次に、リスク許容度についてです。リスク許容度とは「どの程度の価格変動の幅を受け入れられるか」を示す指標です。たとえば、「元本が減るのは絶対に嫌」と感じる方もいれば、「多少の変動は気にしない」「積極的にリスクを取って増やしたい」という方もいます。

リスク許容度によって適切な資産運用の方法が異なりますので、ご自身の年齢や収入、家族構成、投資の目的などに応じてどれくらいのリスクを受け入れられるか考えておくとよいでしょう。

ポイント⑤ライフイベントの予定を書き出す

今後の人生で想定されるライフイベントと、そのタイミングをあらかじめ整理しておくこともおすすめです。

  • 子どもの誕生
  • 教育費の発生時期
  • マイホームの購入
  • 親の介護・相続
  • 定年退職・セカンドキャリア
  • 自宅のリフォーム・修繕

およそのライフイベントを把握しておくことで、IFAへの相談を通じて「いつ・いくらの金額が必要になるか」ということが具体的に見えてきます。改めて、ご自身の人生をじっくりと見つめなおす機会にもなるかもしれません。

ポイント⑥疑問点や不安なことをまとめる

相談を終えた後に「あのことを聞き忘れてしまった!」とならないよう、事前に聞きたいことをメモしておくと安心です。たとえば、以下のような疑問や不安を書き出しておくと、相談時に話が整理しやすくなります。

  • NISAとiDeCoはどちらを優先すべき?
  • 現在のポートフォリオで適切?
  • 老後資金はどれくらい用意しておくと安心?
  • 今の保険で医療や介護のリスクはカバーできている?

IFAへの相談では、「こんな基本的なことを聞いてもいいんだろうか」と気にする必要はありません。せっかくの相談ですから、不安なことや疑問点はどんどん尋ねてみましょう。

初回相談の持ち物・資料

IFAへの初回相談では、いくつかの持ち物を準備しておくとスムーズに相談を進められます。ここでは、「必須のもの」と「あるとよいもの」に分けて紹介していきましょう。

必須のもの

IFAへ相談する際は、以下のものを持参することがおすすめです。

  • 現在の保有資産が分かるもの(通帳、金融商品の保有明細など)
  • 家計の収支状況が分かるもの(家計簿アプリでもOK)
  • 本人確認書類、印鑑※(口座開設を行う場合に必要)

※金融機関によっては印鑑不要な場合もあります

また、今後のライフプランや資産形成の目標をメモ書きしたものを持参することもおすすめです。

あるとよいもの

必須ではないものの、次のような書類も準備しておくと、より具体的なアドバイスを受けられます。

  • 保険証券
  • ローンの返済予定表(住宅ローン、カーローンなど)
  • 年金定期便
  • 源泉徴収票、確定申告書

もちろん、これらの書類がなくてもIFAへ相談することは可能です。準備できる範囲で用意しておくとよいでしょう。

IFAへの相談で確認すべきこと

IFAへの相談では、手数料と得意分野、サポート体制を確認することが重要です。IFA法人によってサービス内容や料金体系などが異なるためです。ここからは、よりご自身に合った相談先を見つけるために確認しておきたい3つのポイントを紹介します。

手数料

IFAへの相談では、主に2つの手数料体系が採用されています。

  • コミッション型:売買手数料の一部がIFAへ還元される
  • フィー型:顧客の保有残高に応じて手数料が決まる

コミッション型は直接IFAへ手数料を支払う必要はない点、フィー型はコミッション型に比べて売買手数料が安価に設定されることが多い点など、それぞれにメリットがあります。手数料は運用効率にもつながるポイントですので、どのような費用が発生するのか確認しておくと安心です。

得意分野

IFA法人によって、資産運用や相続対策、保険の見直し、ライフプランニングなど得意とする領域や対象とする顧客層が異なります。

  • 主な顧客層(若年層、富裕層、退職者層など)
  • 提携している証券会社や保険会社
  • 取り扱っている金融商品の種類
  • 得意な運用手法

より的確なアドバイスをもらうためには、自分が相談したい内容と合致しているか確認するようにしましょう。

サポート体制

契約後、どのようなサポートが受けられるかも必ず確認しておきたいポイントです。

  • どれくらいの頻度でフォローを受けられるのか
  • 面談の方法(オンラインにも対応しているか)

また、相談者の投資経験に合わせて説明してくれるか、という点も重要です。IFAはこれから長く資産運用に取り組むうえで大切なパートナーとなりますので、安心して相談できる先を選ぶようにしましょう。

初めてのIFA相談でよくある不安と疑問

IFAへの初回相談は有料?

IFAへの相談は、無料で実施されているケースが多く見られます。

ただし、家計の見直しなど金融商品の仲介とは別の内容を含む場合は、有料となるケースがあります。相談の内容や費用については、事前に確認しておくとよいでしょう。

なお、金融商品を購入する際に発生する手数料は証券会社等への支払いとなります。この点もIFAからしっかりと説明がありますので、内容を確認したうえで判断することができます。

商品を押し売りされそうで不安

IFAと聞くと「押し売り営業されそう」という不安を感じる方もいるかもしれませんが、IFAは顧客の意向に沿った提案を行うことが求められており、無理に契約を勧められるものではありません。

とはいえ、手数料体系や取扱商品によって提案内容が異なることもあるため、説明内容をしっかり確認し、納得したうえで判断することが大切です。

相談したら絶対に商品を契約する必要がある?

提案された商品を購入するかどうかは、あくまでご自身で判断できます。初回相談はあくまでも情報収集や状況整理の場ですので、その場で何かを契約したり購入したりしなければならない義務はありません。ぜひ「話を聞いてみて、合わなければ断ればよい」という気軽な気持ちで臨んでみましょう。

まとめ

IFAへの初回相談前には、ご自身の資産や家計の状況をまとめておくと、より具体的なアドバイスを受けられます。せっかくの相談の機会ですので、不安に思っていることや疑問点をまとめておくこともおすすめです。

とはいえ、IFAへの相談は「完璧に準備しておかないと相談できない」というものではありません初回相談は無料のところがほとんどですので、ぜひ気軽に相談してみましょう。

執筆者

椿 慧理

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、1種外務員資格、内部管理責任者

銀行で10年間勤務。個人・法人営業として金融商品の提案・販売を務める。現在は銀行での経験を活かし、金融専門ライターとして活動中。

お金の不安や疑問を、まずはプロに相談してみませんか?

あなたのライフプランに合った選択肢を一緒に整理します。
ぜひ一度、資産運用コンサルタントへご相談ください。

掲載コラムに関するおことわり

  • 当サイトに掲載されているコラムや記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品やサービスの売買、投資勧誘を目的としたものではありません。また、記載内容は執筆者の判断に基づくものであり、当社または所属金融商品取引業者の公式見解を示すものではありません。
  • 情報の正確性・完全性について保証するものではなく、掲載時点の法令・制度等に基づいて作成されていますが、将来的な変更や更新には対応していない場合があります。
  • 投資、税務、ライフプラン等に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任で行ってください。必要に応じて、専門家(税理士、FP、弁護士、IFAなど)にご相談ください。
  • 当サイトの利用または情報に基づく判断・行動により発生したいかなる損失・損害についても、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。
  • 本ディスクレーマーは、当コラムページ全体に適用されます。各記事をお読みいただく際は、上記内容をご理解のうえ、ご判断ください。

オンラインセミナー(無料)に参加して学ぶ